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今日は「サボテンと多肉植物展」を観に植物園に行きました。
気まぐれに「がんばって自転車で行って、腹ペコになってそばを食べよう」と、
久しぶりのマイチャリを出しに自転車置き場に行ったら、
いろんな植物がグネグネと自転車にからみついて育っていて、すでに植物園、て感じでした。

荷台にからみついたままの葉っぱをぴよんぴよんと揺らしながら
植物園に到着、サボテン展に入りました。
サボテン展というよりも、サボテン市という感じ。
サボテン売りたちの、誇張としか思えない営業トークがやかましくて
あんまり楽しくなかった。

併設のベゴニア園で、
冗談みたいに真っ赤だったり真っ黄色だったり真オレンジだったりする花を観て、
「赤すぎ!黄色すぎ!オレンジすぎ!」と興奮してすっかり機嫌をなおして、
ついでに、併設の「バラフェスタ」というやつを観に行くことにしました。
バラには全く興味はないのだけれど、私にはひとつ、知っておきたいことがあったのです。

我が家の庭に生い茂るバラの木。
頼みもしないのに、王子様の侵入を防いでくれそうな不気味ないでたち。
洗濯をしようにも庭弄りをしようにも、いつもそいつが邪魔をしてきて
うっとうしいったらありゃしない。
そいつのことを私は「妖怪バラ」と勝手に命名して呼んでいたのですが、
いい機会だし、バラフェスタをくまなく回って、やつの正体を暴いてやろうと思ったのです。

朗らかな空気をほっこほっこと跳ねさせて賑わうひとたちの中をかきわけ、
憎しみのオーラを放出しながら探索をして、ついに1本の木に辿りつきました。

「…やっぱこれじゃないかも」
木につけられたネームプレートを見て首をかしげ、別の木を探すことに。
しばらく探すと「絶対これだ!」と思う木が新たに見つかり、
ネームプレートを確認すると、先程見た木と同じものでした。

うちの妖怪バラは、フランスの「ピース」という品種でした。
作出年は1945年。

地球上がかなりピースじゃない時代に作られて、
ピースと名付けられたバラ…

作者の意志みたいなものを勝手に想像して、
それがのしかかってきてなんだか疲れてしまって、
ぼんやりしながら帰宅しました。

窓を開けて妖怪バラを眺めて、
「あんたの名前がピースだからって、大目に見てやったりなんかしないんだからね」と
よくわからない負け惜しみのような言葉を、心の中で力なく吐いたのでした。





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