この222 私という猫35 捜索 

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警察のひとが「巡回なんとか」に来ました。
どこの部屋にどういうひとが住んでいるかをチェックしているらしいです。
住所とか緊急時の連絡先なんかをカードに記入して渡すのだけど、
そのカードには「職業」欄もあって、私は、「うわあ…」となったのでした。

「漫画家」なんて書いたら必ず突っ込まれるし、
だからって「自営」って書いても、私のいいかげんな風体からか、
「何のお仕事ですか?」と改めて訊かれる。
「連載持ってるの?」とか「本出してるの?」とか、下手したら
「いくらぐらい稼いでるの?」なんてことまで訊かれることもある。
正直、面倒なのです。

でも、嘘を書くわけにもいかず、しぶしぶ「漫画家」と書いて渡したのですが。
警察のひとが、私の職業欄を見て突然、
「あーはっはっはっはっは!漫画家ですかあはははは!!」
と爆笑したのです。

えっ。

もうね、はっきりいって不快でした。
なんで笑われなきゃいけないのか?一体なにがおかしいのか。
「漫画家」でボロアパートに住んでいる、私のことを笑っているのか。
それとも「漫画家」という職種自体を馬鹿にしているのか。
それがそんなにおかしいならば、
あんたのその制服のテンションの高さだってなかなか笑えますよ、
なんてからみそうな自分をぐぐぐぐぐっと抑えて
とっと引き上げていただいたのですが。

その警察のひとはどうやら、単に
「爆笑癖」がある方のようで、
隣に住むおばあさんの部屋の前でも爆笑している声が、
我が家の薄い壁を突き抜けて聞こえてきました。

なんだ。
私も、笑っちゃいけない場面で笑いがこみ上げること、あるもんな。
怒りっぽいよりいくらかマシか。

でも、警察のひと、
隣のおばあさんが「病み上がりですぐに仕事に出ていること」にまで
爆笑していて、やっぱりちょっと
どうにかしたほうがいいんじゃないの?それ。と思ったのでした。



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