この36 リアルワールドのここがすごい!って私が言う。 

さて、今日は何の自慢話をしようかな。

なんて、ほんとはもう決まってます。
単行本の推薦文の自慢です。


推薦文というのは、
本がお腹に巻いている帯のようなもの(まんまオビといいます)に書いてある、
「この本はイイよ!」というおすすめの文章のことです。
有名だったりすごいひとだったりするひとが寄せてくださったりします。
(「オビ広告」は日本独自の文化とどこかで聞いたことがあります。
それがほんとなら世界中のみんながまねしたらいいのに、
と思います。ません?)


リアルワールド単行本の推薦文は、
なんと佐藤秀峰さんと一色登希彦先生から
いただきました。

リアルワールド 上 (1) リアルワールド 上 (1)
桐野 夏生、イシデ 電 他 (2007/03/30)
小学館
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←こちらが佐藤秀峰さん

リアルワールド 下 リアルワールド 下
桐野 夏生、イシデ 電 他 (2007/03/30)
小学館
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←こちらは一色登希彦先生に書いていただきました。


これはすごい。本当にすごいことだと思います。嘘みたいです。
ね?すごいでしょ、リアルワールド!

佐藤秀峰さんは、いわずと知れた
「新ブラックジャックによろしく」「海猿」の著者様です。

「今しか描けない、
イシデ電にしか描けない意義深い作品」


というお言葉をいただきました。
静かで大きな言葉で、なんというか強く沁みこんできます。
 


佐藤秀峰さんは、
この推薦文の1行ができるまでに、超ご多忙にもかかわらず、
担当さんとすごくすごく丁寧なやり取りを重ねてくださって、
その一連の流れを文書で見せていただいたとき私は、
思わず声をあげて泣いてしまいました。
家に持って帰ってひとりで読んで本当によかった…

ちなみに、担当さんの丁寧な対応にもびっくりしました。
「ちなみに」とかゆってごめんなさい。
連載中、何回も呪ってごめんなさい。
最高です。

下巻のほうは、「日本沈没」「ダービージョッキー」の著者、
一色登希彦先生から頂きました。

「描き手(かたるもの)と
物語(かたられるもの)との、死闘。」


とあります。
すごい。かっこよすぎてにやにやしちゃいます。

ただかっこいいからにやにやしちゃうのではなくて、
私がこの推薦文の意味を知っているからこそ
にやにやが止まらないのです。

私だけがそれを知っているのももったいないのでちょこっと説明します。
ちょこっとだけですよ。

連載中私は、
ほんとにしょっちゅう「この漫画に殺されるかも」と、
ほんとの本気で思っていて、
ほんで殺られてたまるか!と、
追い詰められて猫に襲い掛かるネズミみたいに
キレまくりながら描いていたのです。
それを思い出すとどうにも苦笑いが抑えきれず、
加えて、
そんな私の様子を一色先生に
ばっちり観察されちゃってたのだな〜という、
照れ笑いもこみ上げてきて、
ひたすらだらしのない笑顔になってしまうのでした、でへへへへ。
説明終わり。

これは一見すると、IKKI COMPLEX(※)の
試みそのものについての推薦文、
「漫画家と小説の死闘」というふうに
受け止められる言葉に見えますが、
私にとってはまぎれもなく
「イシデとイシデの漫画との死闘」という意味です。
この点について一色先生にたずねた所、やはり
両方の意味で受けとめられることを
意図して考えてくださったということです。
すっげー。

このとんでもない推薦文の意味を独り占めするなんて
私にはできないのでばらしてしまいました。

私が「このコメントの本当の意味を知っているのは私だけです!!」
と言ったら、一色先生は
「それはどうかな〜」というふうにただ笑っておりました。
むっきー!なにさ!

私が志村貴子さんのアシスタントをしていることは、
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
その前には一色先生のお仕事場で
アシスタントをさせていただいておりました。
Gペンもミスノンも「ネーム」の意味も知らなかった私に、
漫画のかき方を教えてくださったのが一色先生なのです。

私のアシスタントとしての素行はそれはもう最悪で、
仕事は遅く、質は低く、飯はよく食うわ昼寝はするわ声はでかいわ
挙句の果てに仕事中に酒は飲むわ泥酔するわで、
私がいるだけでもう、
おししょーの人柄の良さを証明できるほどの滅茶苦茶っぷりでした。
感謝して欲しいぐらいです(←平気でこういう居直り方をする)。

なのに今でもおししょーは、
会えばおいしいものをご馳走してくださいます。
人格者にもほどがありますまったく。





上下巻ともに、かなり高カロリーな
推薦文をいただいて、
まさに箔がドドンとついた感じです。

どちらも平積みにして並べると
とっても素敵だナって、でんでん思うの♪
ねえ、そう思わナイ?書店サン☆





※IKKI COMPLEXというのは
「文学とコミック、二つの魂の融合を目指す」新レーベル
とのことです。リアルワールドはその第2弾。
第1弾は青山景さんと舞城王太郎さんの「ピコーン!」と
三宅乱丈さんと阿部和重さんの「鏖 みなごろし」です。
ひとさまの漫画について語れる身分ではありませんが、どちらにせよ
いわゆる「小説原作の漫画」との違いは、
こりゃもう読めばわかるとしか私には言いようがありません。是非。

ピコーン! ピコーン!
舞城 王太郎、青山 景 他 (2007/02/27)
小学館
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鏖みなごろし 鏖みなごろし
阿部 和重、三宅 乱丈 他 (2007/02/27)
小学館
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