この531 桃思いにふける日

野生動物が気の毒だ。
ひざサポーターがない。
すべての中高年野生動物はひざサポーターのラクさを知らずに過酷な自然のなかを生き抜いていると思うと胸が痛くなる。
…てくらいにラクである。

筋トレでひざを傷めて運動をやめてしまったせいで、元の体力なしなしマンに戻ってしまった。
目が覚めて起きて行動を始めるまでにやたらと時間がかかる。
一時的なものと思っていたのによくなる気配がない。
もしやこれは、伝統的通販番組でおじいさんおばあさんが訴え続けている、かの慢性的ひざ痛かもしれない。
ためしにサポーターなるものを購入、着けてみたところでこのラクさである。ありがとう文明。

サポ巻きの太いひざで歩いて旬を過ぎた桃を買いに行く。
皮ごと食べるのにハマった。
食べてみるまではとても抵抗があった。
桃の皮には細かい毛が生えていて、じつはとげに近い。
こどものころ顔面に刺さってたいへんな思いをしたことがある。
同級生の家に行ったとき、彼女の小さな妹に桃を頬に押し当てられたのだ。
たいへんかわいらしいしぐさだった。
ところが、そのあと、どうも頬のようすがおかしい。
さわるとチリチリと痛む。
洗ってもなかなかとれない。
こするたび痛む。
友人や友人のおかあさんに言ってもそんなはずはないと信じてもらえない。
幼い妹はニコニコしている。
ならば同じことをこの小さい子に仕返してやろうか、と怒りがわいた。
もちろんしない。そんな恐ろしいことは絶対にできないくらい痛かったのだ。
以降、桃の皮には要注意なのだった。

その件を思い起こしながら桃を手に、流水で丁寧に洗って毛を落として食べる。
滋味というのだろうか。皮のかすかな渋みが甘味を際立てる。おいしい。
思い出もあいまってスリリングな愉しみ。
(ちなみに桃の皮でアレルギー症状が出るひともいるらしくスリリングどころで済まない場合があるのでご注意)

今年の夏は出始めのスイカの価格が高騰して手が出せず、食べ始めるのが遅かった。
あわててスイカをむしゃむしゃしているうちにあっという間に梨が出回り出した。
梨をシャリシャリ食べながら「ああ、桃、まだ食べていないのに…」と心残りがあった。
逃さずすんでよかった。
次はぶどう、それからりんご、柿。
夏秋は旬のくだものを追いかけるのに忙しい。

でんやこのごろ ~イシデ電ブログ~

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